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2025年版の記事では、Passmarketに当選し、混雑前の午前にゆったりと会場を回れたことをお伝えしました。今年2026年は、その幸運が続きませんでした。落選です。
【サロン・デュ・ショコラ2025①:Bean to Barの世界を地図で旅する1月】
それでも毎年参加しているBean to Bar期。今回は落選した年ならではの体験と、新しい出会いをお届けします。
サロン・デュ・ショコラ2026、「CODE&MODE」というテーマ
今年で24回目を迎えるサロン・デュ・ショコラ2026は、「CODE&MODE 美味しさの秘密、クリエーションの流儀」というテーマのもと、伊勢丹新宿店で開催されました。過去最多となる153ブランドが集結し、例年以上の規模感でした。
会期は昨年と同じく3部構成で、PART1は正式名称「サロン・デュ・ショコラ2026[PART1]CACAO」として、2026年1月15日(木)〜1月20日(火)の期間で開催されました。毎年参加しているのはこのPART1です。今年も産地ごとのカカオの個性を巡る時間を楽しみに向かいました。
今年はPassmarket落選:整理券に並ぶという選択肢
Passmarketに落選しても、サロショに入場する方法はあります。当日、整理券に並ぶという方法です。
配布開始の30分前に到着すれば余裕があるだろうと思っていましたが、着いてみるとすでに長蛇の列ができていました。整理券自体は予定時刻通りに配布されましたが、実際に会場へ入場できたのは、そこからさらに1時間半ほど後のことでした。
これは特別なことではなく、例年通りの光景です。Passmarketに落選した場合、当日はそれなりの待ち時間を覚悟しておく必要がある、というのが正直な実感です。
リピート組:蕪木・フィルフィル
蕪木:ピスターシュ・カフェノワゼット・アトウェイ、相変わらず外れなし
台東区のBean to Barブランド「蕪木」は、今年も外せない存在でした。購入したのはピスターシュ・カフェノワゼット・アトウェイの3種です。5年連続で通っていますが、今年もその完成度は変わらず、「サロショでは必ず買う」という位置づけは今年も揺らぎませんでした。
フィルフィル:土地の気候が生む、「ダクラック」と「バリアブンタウ」の個性の差
金沢発のフィルフィルからはバヌアツ70%とベトナム・「バリアブンタウ」70%を購入しました。
以前ご紹介した記事では、同じベトナム産でも「ダクラック」を購入し、苦みが少なくまろやかな甘みと酸味が特徴的だとお伝えしました。今回の「バリアブンタウ」は、同じベトナムでも産地が異なります。
「ダクラック」はベトナム中部高原に位置し、昼夜の寒暖差が激しい高原地帯です。一方の「バリアブンタウ」はベトナム南部、メコンデルタに近い温暖な地域にあります。実際に食べ比べてみると、「ダクラック」がまろやかさとキレのある苦みが共存する味わいだったのに対し、「バリアブンタウ」は酸味が強く、苦みも強いタブレットでした。
同じ国、同じブランドのカカオでも、寒暖差の大きい高原と、湿潤で温暖なデルタ地帯とでは、これほど表情が変わるものかと驚かされました。土地の気候や地理条件がカカオの味を作っているという事実を、舌で実感できたのが今回の面白さです。正直な好みを言えば、自分には「ダクラック」の方が合っていたようです。産地の違いを食べ比べる楽しさを、あらためて教えてくれた1枚でした。
新しい出会い:ペイサージュ・SVENSKACACAO・アマゾンカカオ
ペイサージュ:代官山発、いちご(あまりん)とショコラのパフェ
今年新しく出会ったのがペイサージュ(PAYSAGE)です。フランスで修業を積んだパティシエ・江藤英樹氏が2021年に立ち上げたブランドで、2023年には東京・代官山にフラッグシップ店をオープンしています。サロン・デュ・ショコラには継続的に出店しており、オンラインでは初日に完売するほどの人気ぶりだそうです。
イートインでいただいたのは、いちご(あまりん)とショコラのパフェでした。あまりんという品種ならではのイチゴ本来の甘さと、ショコラの苦みが絶妙なハーモニーを奏でる一皿で、フルーツとカカオの組み合わせの奥深さを感じさせてくれました。

SVENSKACACAO:北欧生まれのBean to Bar、ウガンダとカルダモンという個性派
SVENSKACACAO(Svenska Kakao)は、スウェーデン・エステルレン発のブランドです。フレドリックとウルリカという夫婦が営んでおり、スウェーデンにおけるBean to Barチョコレートの草分け的な存在として知られています。タンザニア・ドミニカ共和国・ウガンダなど、世界各地の産地から直接カカオを仕入れているのが特徴です。

購入したのはウガンダ72%とカルダモン70%の2枚です。カルダモンというスパイスを組み合わせたタブレットは初めての体験で、北欧らしい素材使いとBean to Barの技術が組み合わさった、他では味わえない個性を持つ一枚でした。
アマゾンカカオ:料理人が仕立てる、和牛のカカオ煮込み
会場で最も意外だったのが、アマゾンカカオ(AMAZON CACAO)のイートインで提供されていた「和牛のカカオ煮込み」です。

このブランドを手がけるのは、長野県軽井沢町でレストラン「LA CASA DI Tetsuo Ota」を営む太田哲雄氏です。イタリア・スペイン(エル・ブジ)・ペルーで研鑽を積んだシェフで、ペルーで直接買い付けたクリオロ種カカオを使い、チョコレートだけでなく料理の食材としてカカオを活かす独自のアプローチで知られています。カカオの持つ酸味と苦みを、赤ワインのように煮込み料理のソースに活かすという手法だそうです。
デザートとしてのチョコレートではなく、料理の隠し味としてカカオを使うというこの発想は、チョコレートの可能性がスイーツの枠を超えていることを実感させられる体験でした。
大手の本気:明治 THE CACAO CRIOLLO ROAD
以前このブログでも紹介した明治ザ・カカオですが、今年のサロショでは「THE CACAO CRIOLLO ROAD」というシリーズを出展していました。
「クリオロロード」という名前の通り、カカオが世界に伝わっていった道のりをテーマにしたチョコレート菓子で、メキシコ・マダガスカルという産地の希少なクリオロ種を使用しているのが特徴です。希少な品種を使っているためか、カカオ分そのものよりも油分の比率が高いような、非常になめらかな口どけが印象的でした。
ふだんスーパーで手に取っている明治ザ・カカオとは一線を画す、サロショ限定の特別なラインナップです。大手メーカーがこうした場に本気の一品を投入してくること自体、明治というメーカーの気概を物語っているように感じます。
今回のサロショに充てた配当金については、こちらの記事でまとめています。
【配当金33,879円。去年の12月と比べて見える、積み上げの実感】
まとめ:落選の年にも、発見はある
- サロン・デュ・ショコラ2026のPART1は「CACAO」として、1月15日〜20日の会期で開催
- Passmarket落選でも整理券で入場は可能。ただし当日は長時間の待機が例年通り発生する
- 蕪木は今年も安定の実力。フィルフィルは同じベトナムでも高原地帯とデルタ地帯という地理条件の違いが味わいの差を生むことを実感
- ペイサージュ・SVENSKACACAO・アマゾンカカオという3つの新しい出会いがあった
- 明治THE CACAO CRIOLLO ROADは市販品とは異なるサロショ限定ラインナップで、大手メーカーの本気を感じさせた
Passmarketに落選しても、サロショの楽しみは変わりません。むしろ整理券に並ぶ時間そのものが、毎年恒例の儀式のようになってきました。配当金という仕組みがあれば、こうした年に一度の体験も続けやすくなります。まずは証券口座を開いて、自分なりの楽しみを積み上げてみてください。
保有銘柄の全体像についてはこちらの記事でまとめています。
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