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2024年12月の配当金報告で、三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅という5大商社がすべて顔を揃えました。「なぜ12月にこんなに商社株が集中しているの?」と思った方のために、今回は商社株の仕組みと、わたしが商社株を選んだ経緯をお伝えします。
なぜ12月に商社株の配当が集中するのか
商社株の配当が12月に集中する理由は、決算月と中間配当の仕組みにあります。
日本の大手商社はほぼすべてが3月決算です。3月を期末とする会社は、半期の中間決算が9月になります。この中間配当の権利確定日が9月末で、支払いが11〜12月になるのです。
つまり、12月に届く配当金は「9月末時点で保有していた株に対する中間配当」ということになります。もう1回は翌年の6月前後に期末配当として届く仕組みです。
商社株は年2回・6月と12月のリズムで配当が届くため、12月は特に商社株保有者にとって「収穫の月」となります。
バフェットと同じタイミングで商社株を買い始めた
わたしが商社株に興味を持ったきっかけは、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが日本の5大商社株を取得したというニュースでした。
世界最高の投資家が日本の商社株を選んだ理由を調べていくと、「資源・エネルギー・食料・インフラという生活の根幹を握る事業基盤」「割安なバリュエーション」「安定した配当」という点が挙げられていました。自分なりに納得できたので、バフェットが買い増した時期と同じようなタイミングで商社株を買い始めました。
最初に手を伸ばしたのは三菱商事と三井物産の未満株(1株から買える仕組み)です。当時は「まず触れてみる」という感覚で少額から始め、少しずつ株数を積み上げていきました。
5大商社+双日:それぞれの個性と選び方
商社株といっても、それぞれに個性があります。
三菱商事・三井物産:資源系の2大巨頭
三菱商事と三井物産は、エネルギー・金属資源に強い総合商社の双璧です。LNG(液化天然ガス)や鉄鉱石など、世界のインフラを支える資源ビジネスが収益の柱になっています。資源価格の動向に業績が左右される面はありますが、その分、資源高局面では大きな利益を生み出す力があります。
伊藤忠商事:非資源に強い異色の存在
伊藤忠商事は5大商社の中で非資源分野に最も強い商社です。ファミリーマートを傘下に持ち、食料・繊維・生活消費財など、日常に近い分野で収益を上げています。資源価格の影響を受けにくい安定性が魅力で、近年は業績・配当ともに安定した伸びを見せています。
住友商事・丸紅:特色ある中堅商社
住友商事はインフラ・メディア・不動産など多角的な事業展開が特徴です。丸紅は穀物・農業分野に強みを持ち、食料安全保障という観点で今後の重要性が増す可能性があります。
双日:5大商社とは異なる個性を持つ商社
双日は5大商社と比べると知名度が低いですが、配当利回りの水準は見劣りしません。航空・宇宙・自動車など独自の事業ポートフォリオを持ち、他の商社との分散という観点でもポートフォリオに加えやすい銘柄です。
豊田通商をあえて選ばなかった理由
「豊田通商は?」と思う方もいるかもしれません。名前にトヨタの名前が入っていることからトヨタグループの専門商社的な位置づけではないかと考え、総合商社として幅広い事業展開を期待する観点からは選択肢から外しました。実際には総合商社として多角的な事業を展開していますが、まず5大商社をまんべんなく揃えるというアプローチを選びました。
配当投資家の定番株:三菱HCキャピタルの実力
今月の受取で三菱商事に次ぐ4,001円を記録したのが三菱HCキャピタル(8593)です。
リース・ファイナンスを中心とした金融サービス会社で、配当投資家の間では連続増配銘柄として広く知られた定番株です。ただし株式投資に馴染みのない方には名前が届きにくいブランドでもあります。「三菱」という名前がついていますが三菱商事とは別会社で、華やかさはないものの、地道に株主還元を続けてきた実績が光ります。
2024年3月期時点で25期連続増配を達成しており、翌2025年3月期も26期連続増配を予想しています。さらに配当額の伸びにも注目で、連続増配が始まった1999年3月期からの25年間で、年間配当額は1株あたり0.8円から37円と約46倍に増加しています。
わたしが注目したきっかけは、金融・リース部門の中で増配実績の良い銘柄を探していたことでした。取得当時の株価は1,000円前後で、配当利回りは3.5〜4%程度。配当投資を深掘りしていくと必ず名前が出てくる銘柄で、「ああ、これが噂の三菱HCキャピタルか」と納得しながら取得した記憶があります。
未満株から100株へ:積み上げた先にある感動
12月の配当で印象的だったのが、ダイセル(4202)と三菱HCキャピタルで初めて100株(1単元)分の配当を受け取ったことです。
未満株(1株単位)から始めると、最初の配当は数十円〜数百円という水準です。「これが何になるんだろう」という感覚は正直あります。ただ、少しずつ株数を積み上げて100株になった瞬間の感動はひとしおでした。
ダイセルも三菱HCキャピタルも取得当時の株価が1,100円前後と買いやすかったため、良いペースで積み上げることができました。ダイセルは自動車のエアバッグ用インフレーターで高い世界シェアを持つ化学メーカーで、配当利回りも4%前後と堅実な高配当株です。
「塵も積もれば山となる」という言葉を、数字ではなく感情として実感できる瞬間が、100株到達のタイミングでした。
まとめ:12月は商社株が主役の月
- 商社株の配当が12月に集中するのは、3月決算・9月中間配当の仕組みによるもの
- 5大商社はそれぞれ個性があり、資源系(三菱・三井)・非資源系(伊藤忠)・特化型(住友・丸紅)と使い分けられる
- 双日は5大商社とは異なる独自の事業ポートフォリオを持つ商社
- 三菱HCキャピタルは配当投資家には定番の連続増配株。2024年3月期時点で25期連続増配、配当額は25年で約46倍に成長
- 未満株から100株への積み上げは、長期投資の醍醐味を感情として実感できる体験
商社株は景気に左右されるイメージがありますが、資源・食料・インフラという生活の根幹を握る事業基盤が、長期保有の安心感につながっています。まずは証券口座を開いて、最初の1株を買ってみてください。手続きは無料で、スマホだけで完結します。
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