NTT・KDDI・ソフトバンク、通信3社を「アソート買い」する話

通信業界をイメージした画像 投資

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「通信株って安定してそうだけど、3社のうちどれを選べばいいの?」

配当投資を始めると、一度はこの問いにぶつかります。利回りで選ぶべきか、増配実績で選ぶべきか、それとも株価の安さで選ぶべきか。

結論から言うと、わたしの答えは「1社に絞らず、3社をまとめて持つ」です。チョコレートのアソートボックスを選ぶように、それぞれの個性を理解したうえで組み合わせる。今回はその考え方と、各社の特徴をお伝えします。


なぜ通信株は配当が安定しているのか

3社の比較に入る前に、そもそもなぜ通信株が配当投資の定番とされているのかを整理しておきます。

理由は「参入障壁の高さ」にあります。

通信会社が使う電波(周波数帯)は、国が管理する有限の資源です。新規参入するには国からの免許が必要で、莫大な設備投資も伴います。NTT・KDDI・ソフトバンクの3社は、この高い壁の内側にいる事業者です。結果として競合が限定され、安定したキャッシュフローと配当の継続が期待できる構造になっています。

現在、この3社で日本の移動通信市場のシェア約9割を占めています。誰がどのキャリアを使っても、どこかで3社のうちの1社に通信料が流れ込む。そういう意味で、3社をまとめて持つことは「日本のスマホ市場に丸ごと投資する」ことに近い感覚があります。


NTT・KDDI・ソフトバンクを比較する

NTT(日本電信電話):累進配当と圧倒的な買いやすさ

NTTの最大の特徴は、1株145〜160円前後という手ごろな価格です。100株まとめて買っても約1.5万円。「投資にまとまったお金が必要」というイメージを覆してくれる銘柄です。

配当利回りは3%前後で、大きくはないものの、「累進配当(減配しない)」を方針として掲げています。「増やさなくていいから、減らさないでほしい」という長期投資家のニーズに正直に応えてくれる姿勢が、安心感につながっています。10期以上の連続増配実績もあり、長く持ち続けるほど受取額が育っていく銘柄です。

また、2年以上継続保有の株主にはdポイントが付与される株主優待もあります。NTTドコモのサービスを利用している方には特に嬉しい特典です。

KDDI:23期連続増配という圧倒的な実績

KDDIのいちばんの魅力は、23期連続増配という実績です。これは、約20年以上にわたって一度も配当を減らしていないということ。長期保有を前提にした配当投資において、これほど信頼できる指標はなかなかありません。

配当利回りはNTTと同水準の3%前後ですが、増配ペースが安定しているため、保有を続けることで受取額が着実に増えていきます。1株2,500〜2,800円前後と3社の中では最も高めですが、1株単位で買える証券会社も増えているため、少額から始めることも可能です。

株主優待は2025年度より内容が変更され、Pontaポイントやローソン/成城石井商品セットなどから選べる選択式になりました(200株以上・1年以上継続保有が条件)

わたしのポートフォリオでは、NTTと並んでKDDIを「増配の主力」として位置づけています。

ソフトバンク:高利回りの魅力と、配当性向という注意点

ソフトバンクの配当利回りは5%を超えることもあり、3社の中では最も高水準です。「今すぐ大きな配当が欲しい」という方にとっては、非常に目を引く銘柄です。

また、2025年3月末より株主優待制度が新設されました。1年以上かつ100株以上保有している株主にPayPayマネーライト1,000円分が進呈されます。日常のお買い物やPayPay加盟店で使えるため、実用的な特典です。

ただ、投資判断の前に「配当性向」も確認しておくことをおすすめします。配当性向とは、会社が稼いだ利益のうち何%を配当として支払っているかを示す指標です。ソフトバンクの配当性向は80〜90%近くになることがあり、利益のほとんどを配当に回している状態です。

これは今すぐの利回りは高いものの、今後さらに配当を増やす余力(内部留保)が限られることを意味します。「増配よりも高い利回りを安定して受け取りたい」という方には向いていますが、「長期にわたって増配を期待したい」という目的ならば、NTTやKDDIと比較したうえで比率を検討するのが無難です。

わたし自身はNTT・KDDIをメインに据え、ソフトバンクはサブとして少し持つというバランスにしています。


3社を比較表でまとめると

NTTKDDIソフトバンク
配当利回り(目安)約3%約3%約5%超
連続増配10期以上23期以上
配当方針累進配当継続的増配高水準維持
1株価格(目安)145〜160円2,500〜2,800円200〜230円
株主優待dポイント(2年以上保有)Pontaポイント・ローソン/成城石井商品セットなど選択式(1年以上・200株以上保有)PayPayマネーライト1,000円分(1年以上・100株以上保有)

※数値は目安です。優待内容を含め、投資判断の前に最新情報をご確認ください。


どう組み合わせるか:わたしの考え方

3社それぞれに個性があるため、「どれが正解か」という問いに対する答えは、投資の目的によって変わります。

増配を重視するなら:NTTとKDDIの2社をメインに。長く持つほど受取額が育っていくため、時間を味方にできます。

今すぐの利回りを重視するなら:ソフトバンクの比率を上げることも選択肢です。ただし配当性向の高さは念頭に置いておきましょう。

分散を重視するなら:3社すべてを持つことで、1社の業績悪化がポートフォリオ全体に与える影響を抑えられます。日本の通信市場に幅広く参加する、という感覚に近い投資スタイルです。

どのスタイルにも共通して言えるのは、「1株から少額で始められる」ことです。チョコのアソートボックスを少しずつ揃えるように、無理のない範囲で積み上げていくのが、長く続けるコツだと思っています。

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まとめ:利回りだけでなく「持続性」で選ぶ

  • NTT・KDDI・ソフトバンクの3社で日本の移動通信シェア約9割を占める
  • NTTは累進配当×圧倒的な買いやすさ、KDDIは23期連続増配の実績が強み
  • ソフトバンクは高利回り+PayPayマネーライトの株主優待が魅力だが、配当性向の高さも合わせて確認を
  • 3社をまとめて持つことで、1社への依存を減らした安定した配当基盤が作れる

利回りの高さだけで選ぶのではなく、「なぜこの銘柄を持つか」という自分なりの理由を持つことで、相場が揺れても慌てずに保有を続けられます。まずは証券口座を開いて、1株から試してみてください。手続きは無料で、スマホだけで完結します。

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